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2021-12-16

【シアテルスタッフがおすすめ】勝手にうなった愛する映画たち #2 東京ゴッドファーザーズ

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あらすじ ギンちゃん、ハナちゃん、ミユキ。新宿で暮らすホームレス3人組の前に、意外なクリスマス・プレゼントがやってきた。 ゴミの山の中で生まれたばかりの赤ちゃんを発見したのだ。勝手に“清子”と命名し、ゴッドファーザー(名づけ親)となった3人は、雪ふる街を、親を探してさまよい歩く。ウラ東京で、人生を生き抜くホームレスたちが、急転する「運命」の中で出遭う<奇跡>とは。 ギンちゃん、ハナちゃん、ミユキ。新宿で暮らすホームレス3人組の前に、意外なクリスマス・プレゼントがやってきた。 ゴミの山の中で生まれたばかりの赤ちゃんを発見したのだ。勝手に“清子”と命名し、ゴッドファーザー(名づけ親)となった3人は、雪ふる街を、親を探してさまよい歩く。ウラ東京で、人生を生き抜くホームレスたちが、急転する「運命」の中で出遭う<奇跡>とは。

監督 / 原作 / 脚本:今 敏  製作:2003年あらすじ ギンちゃん、ハナちゃん、ミユキ。新宿で暮らすホームレス3人組の前に、意外なクリスマス・プレゼントがやってきた。 ゴミの山の中で生まれたばかりの赤ちゃんを発見したのだ。勝手に“清子”と命名し、ゴッドファーザー(名づけ親)となった3人は、雪ふる街を、親を探してさまよい歩く。ウラ東京で、人生を生き抜くホームレスたちが、急転する「運命」の中で出遭う<奇跡>とは。 監督 / 原作 / 脚本:今 敏  製作:2003年

12月の半ばだというのにいまだ根雪の気配がない札幌ですが、今回紹介する作品は、いまの季節にぴったりな今敏監督の「東京ゴッドファーザーズ」。クリスマスの日のお話です。

まず、この3人の主人公がまぁ愛おしい。自称・元競輪選手のギンちゃん、元ドラァグ・クイーンのハナちゃん、家出少女のミユキの3人がそれぞれ諸事情を抱えていまは一緒にホームレスやっているという設定。そしてクリスマスの日に赤ちゃんを拾うっていうだけで面白さがビンビン(古い)伝わってきませんか? 考えた人天才。

こんなにも登場するキャラクターみんなが愛に溢れていて、観た後は体も心も芯からポカポカにしてくれる作品はありそうでないです。笑って泣けて笑って泣けて泣けて笑っての連続。出来るものならこの3人に会ってありったけのハグをしたい。

そしてストーリー構成が素晴らしい。赤ちゃんの親を探しに行った先々で巻き込まれる騒動がエンディングへとつながっていくんだけど、痛快さ120%でテンポがよくどんどん加速していく感じも見事です。

当時の雑多な東京が描かれているのも、いまとなってはとても懐かしくてホームレスが住んでるダンボールハウスやあの多国籍なエリアとか、まさしくウラ東京を魅力的に描いていて、要所要所に東京タワーが背景に出てくるのですが、高いところからこの3人のバタバタ含め東京の人達を見守っている感があって東京タワーのある東京がちょっと羨ましい。エンディングクレジットでにょきにょき踊っている姿も可愛すぎます。(札幌にも立派なテレビ塔があるんですけどね)

今監督の作品の特徴ってメタが使われていたり夢と現実が入り混じったりとなかなか複雑な世界観のストーリーが多い中、この「東京ゴッドファーザーズ」はエンターテインメント性が高くシンプルな内容になっているのですが、オープニングのクレジットを東京の街並みと融合させる表現とか ”らしさ” が溢れていて見どころのひとつです。

今監督は2010年に未完の作品「夢みる機械」を残して急逝されたのですが、ファンとしては見たかった。。しばらくは監督の意思をついで完成へとプロジェクトを進めていたらしいのですが金銭の問題が発生したりとした中、結局は今監督の才能を引き継ぐことができるのかということに直面したという話をどこかで読んでなんだか納得してしまいました。

ちょっとしんみりしてしまいましたが、前回紹介した「グランブルー」は自分が好きだったらそれでいい、でも観てくれたら嬉しいなという気持ちでしたが、この「東京ゴッドファーザーズ」に関してはまだ未鑑賞ならぜひ観てもらいたい!という作品です。

「観る人の心を感動に包む」が実感できます。

鑑賞する際はぜひ小雪のチラつく日に!

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